なんちゃってカーブドスクリーン



“なんちゃってカーブドスクリーン”。



これはプロジェクターの「歪み補正」機能を使って疑似的に映像を湾曲させている。ただし上下だけでなく左右も内側に歪む。



この「歪み補正」はMAXで効かせるよりも、左右のラインの歪みが目立たない程度に少々控え目にするとよい。ワーナーからリリースされているシネラマ作品の“スマイルボックス”仕様のような雰囲気だ。

『岸辺の旅』をWOWOWで。



録り損ねていた『岸辺の旅』をWOWOWで。行方不明だった夫が3年ぶりに妻のもとへ戻ってくる。「おれ、死んだよ」。怪談風の描写もあってぞくっとさせられるシーンも登場するが、しかしホラーではなく夫婦の物語。生と死を静かに描く。なにより怖かったのは夫の不倫相手だった女(蒼井優)。妻と対峙した時に時折“食い気味”に話す。思いもかけない呼吸の間。こういうのは怖いねぇ。撮影設計が素晴らしく、音楽も良い。第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞。


管球再生式映画館岸辺の旅

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4K ULTRA HD 風で『オデッセイ』



構想ウン十年、のようにやたらと肩に力が入っているわけでもなく、全編に流れる1970年代の“趣味の悪いディスコミュージック”とも相俟って、リドリー・スコット監督がポンっと撮ってみたらポンっと思わぬ傑作に仕上がった感のある『オデッセイ』。ブルーレイ盤も文句の付けどころのないクオリティの高さで、ここのところのヘビロディスクになっています。



さて、ここにきて様々な環境やシステムで4K ULTRA HD盤をチェックする機会もだんだん増えてきましたので、この『オデッセイ』を“4K ULTRA HD 風”で観てみるとどうなるか?試してみたくなりました。ウチの現在の上映システムはJVC DLA-X75R +アナモフィックレンズ(SLR MAGIC ANAMORPHOT)+OPPO BDP-95。PJで4Kにアップコンバートすることになりますが、どこまで4K ULTRA HD盤ならではのHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の映像に迫ることが出来るのか…。



4K ULTRA HD盤のキモは「解像度」「光(白)」「色」。ここを“それっぽく”近づけていけば、“それっぽい”雰囲気は出せるのではないか?まぁ涙ぐましい努力です(笑)。というわけでチャプター23、デヴィッド・ボウイの♪「スターマン」にのせて、老匠が珍しく青臭いタッチで描いた涙モノの名シークエンスを使ってパラメーターを追い込んでみました。



ベースになる画質モードはいろいろ試してみた結果、結局は定番の「シネマ」。カラープロファイルは「スタンダード」が最適のようです。で、「コントラスト」と「色のこさ」を少々プラス。ピクチャートーンで「トーン 白」もプラス。あまり欲張ると白飛びを起こしてハイライト側の階調が失われてしまいますので、日本語字幕が“いつもより少々眩しいかな”といったあたりを目安にするといいかもしれません。同時に、暗部側の階調も損なわれてしまわないよう、要注意。



4Kアップコンバートモードは「フィルム」でOK。ブルーレイ盤でも解像度や精細感はかなり優秀ですので、無理に「高解像度」モードにせず、パラメーターで絵にメリハリをつける方がいいと思います。デフォルト値よりも「エンハンス」と「ダイナミックコントラスト」を大胆にアップしてみました。もちろんランプモードを「高」に設定するというアプローチもなくはないのですが、ウチでは「低」のまま、としています。







4K ULTRA HD盤のように「光がまばゆい!」「白が伸びている!」「色域が広がった!」…ような感じに見えればここはOKとしましょう(笑)。悲しいかな“HDR風”なわけですが、意外とそれらしい雰囲気にはなります。パラメーター値はあくまでもウチでの再生環境において、というエクスキューズが付きますのであまり参考にはならないかもしれませんが、同じようにHDRには未対応のプロジェクターをお使いの方もまだまだ多いでしょう。是非いちどあれこれとお試しを。

オデッセイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) オデッセイ 2枚組BD&DVD(初回生産限定)

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『ローグ・ワン』の予習で…『ベン・ハー』

ちょっと思い立ってブログのデザインをリニューアルしてみました。いったい何年ぶりになるのか?!もう自分でもさっぱり覚えていません(笑)。リニューアルと言ってもベーシックなデザインはそのままで、ベースカラーを黒から白へ。記事中の文字のフォントサイズを若干アップして、画像もやや大きく表示することにしました。おそらくPCだけでなく、スマホからでも見やすくなるのではないかと思います。これからも変わらぬご贔屓のほど、よろしくお願い致します。



『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の予習も兼ねて、久しぶりに『ベン・ハー』を上映。










MGM65方式で撮られためっちゃワイドなアスペクト比は、シネマスコープサイズ(2.35:1)よりもさらに横に長い2.76:1。やはり構図がダイナミックになりますね。『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』では同じ比率となるUltra Panavision 70方式が採用されています。『ベン・ハー』よろしく、アクションシークエンスなどは従来のシリーズよりも迫力が増す、はず。ディズニー首脳部からの指示でまだ追加撮影が残ってはいるものの、劇場公開まであと半年と迫ってきました。ワクワク。

ベン・ハー 製作50周年記念リマスター版(2枚組) ベン・ハー
製作50周年記念リマスター版(2枚組)

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アナモフィックレンズを使ったシステムが活きるディスクのうちの一枚です。クオリティは文句なし!

再掲:北米盤『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

国内盤のBDもリリースになりましたので、過去記事を再掲しておきましょう。先日、HiVi編集部の視聴室で総額600万円の弩級システムで“極上爆音上映”を体験してきました。その模様は次号の月刊「HiVi」誌上にて。



というわけで、ご多分に漏れず『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の北米版ブルーレイにハマっています。














カリッカリの高精細映像とコッテコテの濃厚な絵。眩いばかり、強烈なコントラストは映画館を凌駕します。特に、劇場で観た時よりも爆破の炎やギター男(コーマドーフ・ウォーリアー)の衣装などに使われている“濃赤”が鮮烈。もちろん、良質のサブウーファーとサラウンド再生はマストでしょう。シネスコ!爆音!期待を裏切らない一枚です。

管球再生式映画館マッドマックス 怒りのデス・ロード
ブルーレイ&DVDセット
(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付)

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個人的には2Dver.がお薦めなのですが、3Dver.も人気が高いですね。お好きなのをどうぞ(笑)。

『マッドマックス』



さて、先日上映した『マッドマックス2』。お気づきだった方もいらっしゃるとは思いますが、黄色い矢印の部分、スクリーンの左上隅にモヤッとした黒い影が出ていました。これがアナモフィックレンズの“ケラレ”です。ここのところの地震などの影響もあってか、いつの間にかレンズの位置が少々ずれてしまっていたようです。それほど新しいアナモフィックレンズ、SLR MAGICのANAMORPHOTのセッティングは(ウチの場合は)シビアなのです。というわけでさっそくレンズの位置を修正、せっかくなので『マッドマックス』でチェックしてみました。












これでレンズのケラレも無くなりました。スクリーン左右、全面のフォーカスもOK。3作目の『マッドマックス サンダードーム』の上映は…ウチではありませんので悪しからず(笑)。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のブルーレイ盤のリリースも今から待ち遠しいですね。

管球再生式映画館マッドマックス トリロジー
スペシャル・バリューパック
(初回限定生産/3枚組)

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『マッドマックス2』

間もなく劇場公開になる『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の予習も兼ねて『マッドマックス2』。



プロジェクター、JVC DLA-X75Rの【画質モード】は【シネマ】。【カラープロファイル】モードは【スタンダード】に設定しています。4Kアップコンバートモードの【4Kプロファイル】は【フィルム】。シネスコの横長サイズをフルに使ったダイナミックなカーアクションやスタントが存分に楽しめます。マスターのレストアもすこぶる優秀。

















Part1にあたる前作の『マッドマックス』は観ていなくても物語的にはぜんぜん問題ありません。公開前から既に評判の高い『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観る前に“原典”として是非ともチェックしておきたい一本です。爆音上映でOK!



こちらは劇場公開当時(1981年)の前売り券の半券。うしろに見えるのはオリジナルサントラ盤のレコードです。

管球再生式映画館マッドマックス トリロジー
スペシャル・バリューパック
(初回限定生産/3枚組)

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新バージョンのジャケットと日本語吹替や特典にこだわらなければシリーズ全作を収録したこのパックがお得。

北米盤ブルーレイ 『シン・シティ 復讐の女神』



国内版のリリースがアナウンスされた『シン・シティ 復讐の女神』。こちら先にリリースされている北米版です。



まったく文句の付けどころのない素晴らしいクオリティの一枚。この作品は3D版もお薦めです。














本編映像はヴィスタサイズ。前作よりもメリハリの効いたコントラストの高いモノクロ映像に鮮やかなパートカラーが映える。4Kアップコンバートも【高解像度】モードで上映すればさらに解像度もアップ。





国内版の特典映像にも収録されている「グリーンバック本編ハイスピード再生」。これも面白い試みです。

シン・シティ 復讐の女神 コレクターズ・エディション 3D&2Dブルーレイセット(2枚組) [Blu-ray]シン・シティ 復讐の女神
コレクターズ・エディション
3D&2Dブルーレイセット(2枚組)

(2015/07/02)
ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ 他

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『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』 ブルーレイ盤

さて、WOWOWでオンエアされたばかりの『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』。国内盤のブルーレイはいつ出るのか?どのメーカーから出るのか?はたまたリリースそのものがあるのかないのか?さっぱり???ですが、フランス盤とスペイン盤ならば既に手に入れることが出来ます。



こちらはフランス盤です。タイトルは『スージーとベイカー・ボーイズ』。スキャナボ製のクリアケースにブルーレイとDVDを収めた2枚組。ジャケットデザインにはどういうわけか勝手に骸骨マイクが付け足されています。



ブルーレイのリージョンはフリー対応。なのですが…マスターの作成時に使われているのがPALマスター。再生すると映画本編のピッチが速くなってしまいます。ですので、残念ですがこのディスクは“なかったモノ”と考える方が良いと思います。



そしてこちらはスペイン盤。このディスクはリージョンA/B/C対応ですので、実用上はリージョンフリー。マスターのピッチも問題ありません。日本語字幕と日本語吹替えは未収録です。



映像はMPEG2、音声トラックはリニアPCMの48kHz/16bit収録。クオリティ的にはまだ伸びしろはあるものの、今の時点ではこれが最良のスペックとなります。米英盤のリリースにも期待したいところですね。





スペイン版検証その1。フランス版とWOWOW版の印象はさほど変わりませんが、スペイン版は若干クロマが高い。このディスクは総じて暗部側に少々Gが乗り気味で、ミシェル・ファイファーの向って右側、髪の発色にも違いが出ています。スペイン版は目のまわりの影を強く感じますので、パッと見て健康そうな肌に見えるのはフランス版とWOWOW版です。





スペイン版検証その2。ジェフ・ブリッジスの顎の髭剃り痕に注目。より細かくディテールが出ているのはスペイン版です。フランス版やWOWOW版よりも色が乗っていて、特にフェイストーンやバックのグリーンの色味に差が出ます。絵のヌケの良さを感じるのはフランス版とWOWOW版。スペイン版はやや絵が詰まって見えなくもありません。トリミングも違うようです。

Los Fabulosos Baker BoysLos Fabulosos Baker Boys(スペイン版)

恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

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マスターに使われているフィルムは同じでも、スペイン盤は新たなグレーディングで解像度もフォーカス感もこれまでになく向上している。G寄りの画調はプロジェクター側での調整でカバーできますので、上映するにあたってはまったく問題ないでしょう。ウチでは専用のパラメーターをひとつ設けました。これまで見慣れているのはWOWOW版やフランス版のトーンですので、好みに応じてひと手間かけると良いと思います。

『悪魔の手毬唄』フィルム上映版



神保町シアターでフィルム上映されている『悪魔の手毬唄』を観てきました。今となってはフィルムの状態で見ることができる機会はそうそうありませんので、貴重なチャンスです。この作品は封切り時の中学生の時に2回、のちに大学生になった時に名画座で1回、劇場でフィルム版を見ています。おそらく30年ぶり、今回で4回目となります。



この日はマチネ割引で1000円なり。今月だけでいったい何度この映画を観ているのか。



フィルムの状態はやはりキズやゴミもある状態。いつプリントされたものかはわかりませんが、絵も音もそれ相応にコンディションは悪くなっています。それほど酷くもないが良いともいえない。とはいえ“懐かしいフィルムの絵だな”というフィルム上映ならではの味わいや色合いが確かにありましたので、忘れないうちにウチのプロジェクターで再現して専用のパラメーターを設定しておこうと思います。



フィルム版はWOWOWの新マスターよりも、昨年末にNHK BSプレミアムでオンエアされた旧マスターの印象に近い。そこでNHK BSプレミアム版を使ってパラメーターを変えてみます。プロジェクター、JVC DLA-X75Rのベースに使う【画質モード】は【フィルム】で【カラープロファイル】モードは富士フィルム用の【フィルム2】。キズ・ゴミの有無はさておき、フィルム版は色温度の低いアンバー系で、黒が浮き、褐色はしているものの色も強めに出ているという印象でしたので、記憶を頼りに追い込んでいきます。



4Kアップコンバートモードの【4Kプロファイル】は【フィルム】。“青”と“緑”を抜くために、今では滅多にパラメーターを変えないゲインとオフセットも大胆に変更してしまいます。


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前

外光が入る状態でのスクリーンショットで実際の見え方とは少々異なりますので参考程度、ですが、フェイストーンをメインに色調が変わっていると思います。このパラメーターだと(良くも悪くも)神保町シアターでのフィルム上映版の印象に近い。いかにも“昭和のフィルム”といったテイストで、こういったパラメーターをひとつ設けておいても良いかと思います。NHK BSプレミアムの旧マスター版もこのまま残しておきたいですね。



次に、このパラメーターで先日オンエアチェックしたWOWOWの新マスター版を上映してみました。


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前


■マウスオン:修正後 ■マウスオフ:修正前

これはイケる。“修正前”の上映モードはDCP向きの【シネマ】&【スタンダード】モードですので、新しいパラメーターではより印象が変わります。フィルム上映っぽく纏めるのならば、暗部は浮かせておいたままのほうがイメージに近いでしょう。思いのほか新マスターとの相性は良さそうですので、同じ傾向でグレーディングされている『獄門島』『病院坂の首縊りの家』の新マスター版と組み合わせるのもアリですね。意外とこのパラメーター、レストアされた古い邦画のカラー作品用に重宝することになるかもしれません。引き続き検証をしてみたいと思います。

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