大野雄二「コスモス」レコード盤

日曜日にNHKで「小さな旅」を見ると、その日は一日ずっと大野雄二の音楽を聴いていたい気分になります。大野雄二といえば、一般的に最もよく知られているのはやはりこの♪「小さな旅」のテーマ曲、そして♪「ルパン三世」あたりになるのでしょうね。ついでながらTV-CMの♪「きのこの山」♪「たけのこの里」も氏の作品です。もちろん、どの曲も知っているし口ずさめるよ、という方も多いでしょうけれど、それがすべて大野さんの手によるものだということを知るひとはそう多くはないかもしれません。


そして大野雄二のアルバムといえば、ウチではこの「コスモス」(1981)。以前、限定プレス版のCDを大騒ぎして手に入れたことがありましたが、やっぱりこのアルバムはレコードでも手元に置いておきたくて、ネット経由で購入しました。¥1500なり。(店頭ならもっと高い!)。ソニーの“マスターサウンド”シリーズのうちの一枚です。夏の夜の定番レコードが30年ぶりに戻ってきました。

★大野雄二のコスモス 2007.6.27
★大野雄二のコスモス その後。2007.7.2

当時、最初にレコードで聴いた時にはそのサウンドに思わず鳥肌がたちましたが、苦労をして手に入れたCDではそういうことにはならず、ちよっと拍子抜けしました。ところがこうやってまたレコードで聴いてみると、不思議なことにたちまちまた鳥肌がたちます。レコードのなかには、何かヤバイものが間違いなく入っているのです(笑)。というよりも、CDというものにはおそらくきっと何かが決定的に欠けているのでしょう。


1981年に神戸で開催されたポートピア'81の「神戸プラネタリウムシアター」のサントラ盤でもありますので、「コスモス」というアルバムタイトルに、アトラクションと同じく、岩崎賀都彰(現在は一彰)氏による木星が描かれたジャケットデザインになっているのですが、でもこれは今となっては、ちょっとばかし損をしているようにも思う。アルバム自体はスペイシーなテイストでありながらも、やはりベースとなっているのはナイトクルージングにぴったりな、流麗なるフュージョンの世界。このトーンに合わせて、例えばジャケットがいかにも80年代、都会の高速道路や高層ビル群のリッチで美しい夜景になっているだけでも、ずいぶんとこのアルバムを手に取るひとが増えるのに!と思うとなんだかもったいないという気がします。氏のリーダーアルバムで中古レコード盤でも人気の高い、「SPACE KID」や「フルコース」よりも、この「コスモス」の方が断然 大野雄二らしいアルバムだと思うんだけどなぁ。ソニー・ミュージック・ショップのオーダーメイド・ファクトリーで限定プレスされて以来、いまだに正式なCDリリースがなされていないという、なんとも???な名盤です。



そうそう。この曲の(作曲は芥川也寸志)このアレンジも大野さんです。♪「世界の恋人」。これ、大好き。

Yuji Ohno,You&Explosion Band-Made in Y.O.-Yuji Ohno,You&Explosion Band-Made in Y.O.-
(2005/07/21)
大野雄二 他

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テーマJAZZ ジャンル音楽

フラッシュ・ディスク・ランチのレコード洗浄水

これまでウチでは、我流でレコードを洗ってクリーニングしてきましたが、もっと強力な新兵器が見つかり、間違いなく効果もありましたのでご紹介しておきたいと思います。ちょうどこれまでクリーニング用に使っていた精製水とウェットティッシュが無くなってしまったというタイミングと、精製水はともかく、ウェットティッシュはレコードを拭いた痕が白く濁るようこともありましたので、これはなにか別の素材のものに早く替えねば、と思っていたところに、目にしたのが「analog」誌の7月号での「レコードを磨こう!磨きのプロのがいるお店」という特集です。

analog (アナログ) 2011年 07月号 [雑誌]analog (アナログ) 2011年 07月号 [雑誌]
(2011/06/15)


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この記事の中で紹介されているのが、ご存知の方はもう既にご存知だとは思いますが、下北沢にある中古レコードショップ、「フラッシュ・ディスク・ランチ」製のレコード洗浄水とマイクロファイバークロスのセット。


レコード洗浄水が300mlで¥525。マイクロファイバークロスのセット(クリーング用と拭き取り用)が¥210。この手のクリーニングキットにしては、他社製のものに比べると格段に安い。レコード洗浄水は「成分は強電解アルカリ水(pH 13.2)、界面活性剤(0.07%未満)。電気的にアルカリ性を強めた純水99.9%以上で、盤面に悪影響を与える残留物が残らない。」また、クロスは「繊維の持つ鋭いエッジが汚れをしっかり削り取る様に落とします」。ショップのセールストークはさておき、実際にこのキットでクリーニングをしてみて、効果が無ければブログでもご報告せずに、するっとスルーしようと思っていたのですが、ところがいきなり目の覚めるような結果になりました。


使い方はいたって簡単。レコードに洗浄水を吹き付けて、クリーニング用のマイクロファイバークロスで汚れをぬぐい取り、もう一枚のクロスで濡れたレコードを拭き取るだけ、です。試しにクリーニングしてみたのが、ちょうど一年前に手に入れたパット・メセニー・グループの名盤「レター・フロム・ホーム」のレコード。ようやく手に入れたはいいものの、どうしても取れない憎々しいノイズがあったのですが、このキットでクリーニングしてみたら、すっかりそのノイズが無くなってしまいました。イメージで言うと、吹き付けたレコード洗浄水で汚れが浮き上がり、そのまま拭き取ると容易にその汚れが落ちてしまう、という感じ。4箇所ほど、トレースするたびにボツボツと出ていたノイズがいずれも消滅、箇所によっては指先に力を入れて、しっかりと盤面の汚れをぬぐい取るというのもコツのように思いますが、溝に詰まった汚れが原因となっているノイズならば、これは間違いなくクリアできるんじゃないでしょうか。「埋もれていた音が掘り起こされる。針飛びにもさようなら。中古レコード専門店が試行錯誤を重ねた末に製品化。こだわりから生まれた、アナログレコードのための理想の洗浄液。だから汚れ落ちがちがいます。」 というショップのコメントにも納得。他のレコードでも試してみましたが、やはりこれまでの方法だとまったく取れなかったノイズと針飛びが簡単に無くなってしまいました。



この「レター・フロム・ホーム」はどうしても取れないノイズに我慢がならず、我流のクリーニング法でもかなり懸命にトライしていましたが、埒が明かないのでもう無理だと諦めていました。実のところ、コンディションのいい別のレコードを探し続けていましたので、喜びもひとしおです。レコードのクリーニングは、プロ・アマを問わずさまざまなアプローチがあり、これがベストというような方法はいまだないような世界ですが、お困りの方は一度試されてみてはいかがでしょう?
テーマJAZZ ジャンル音楽

「ニューミュージック ビッグ・ヒット!」



この「ニューミュージック ビッグ・ヒット!」もRARE 阿佐ヶ谷店の閉店セールで見つけた一枚。


コンディションは“A”、2枚組で¥1260。もともと少々高めの値がつけられていたので、これまでずっと残っていたのかもしれません。このレコードもセール価格で¥100なり。先に中野のディスクユニオンでこれもまた¥100で手に入れた7枚組の「ニューミュージック大全集」と同じく、このアルバムも東芝EMIの“EXPRESS”レーベルからのベスト版になっています。タイトルの通り、ニューミュージックのヒット曲を24曲収録。


1978年の前半頃までにリリースされた曲は一枚目のレコード、side1とside2に「ニューミュージック大全集」とダブって収録されていますが、2枚目のレコード、side3とside4には1978年の後半から1981年頃までの曲が主にチョイスされています。ニューミュージックファンにとってはこの3年というのもなかなかに大事な時期で、寺尾聰の♪「ルビーの指環」「シャドー・シティー」の他にも、甲斐バンドの♪「安奈」♪「HERO」、オフコースの♪「愛を止めないで」♪「さよなら」、松任谷由実の♪「守ってあげたい」♪「埠頭を渡る風」、チューリップの♪「虹とスニーカーの頃」、財津和夫の♪「WAKE UP」、長淵剛の♪「順子」、アリスの♪「チャンピオン」などなど、今も歌い継がれる名曲がずらりと揃っています。それにしても、ひとつのレコード会社だけでこれほどのヒット曲、ヒットメーカーを抱えていたなんて、凄い時代だったんですねぇ。

ベスト・ニュー・ミュージック100ベスト・ニュー・ミュージック100
(2009/09/30)
オムニバス

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ほどなくして、レコードは“買う時代”から“借りる時代”へ、そしてCDの時代へとひたすら突き進んでいくわけですが、振り返ってみれば、なんだかこのあたりが音楽業界にとってもリスナーにとっても、大きなターニングポイントのひとつになってしまったように思います。そして今ならさしずめ、“落とす時代”もしくは“拾う時代”、ということになるのでしょう。落とすとか拾うとか、もう音楽じゃないみたいだ。
テーマ邦楽 ジャンル音楽

「007/私を愛したスパイ」レコード盤

阿佐ヶ谷の「RARE」、閉店シリーズの2枚目はこのレコード。


国内で扱うレコード会社がそれまでのキングレコードから、東芝EMIへと変更になった時にリリースされたレコード盤です。ご存知、「007/私を愛したスパイ」。これはサンプル盤で、通常は¥840のところを閉店セール価格で¥100なり。007シリーズのレコードは、よっぽど初期の頃の貴重なものでもない限り、さほど苦労をせずに手に入れることが出来ますが、価格はだいたい800円前後から、というものが多いので、慌てずに安くなったタイミングで揃えていく、という集め方がいいと思います。



今までジャケットだけを残しておいた、帯付きの旧盤にレコードを入れ替えればこれでOK。

The Spy Who Loved MeThe Spy Who Loved Me
(2003/02/06)
Marvin Hamlisch

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マーヴィン・ハムリッシュはこの作品だけしか手掛けていませんが、007シリーズでも屈指の名スコアとなりました。
テーマ映画音楽 ジャンル映画

「Uボート」サントラ盤レコード

さぁ!いよいよ登場します。名作&名盤の「Das Boot」(1985)こと、「Uボート」です。



いつもは中野や吉祥寺に足を運んでいる、中央線沿線にお店を構える中古レコードショップの「RARE」。その阿佐ヶ谷店が日曜日で閉店、今週は閉店セールでLPが全品¥100ということで、初めてお店を覗いてきました。店仕舞いの間近ゆえ、さすがにもういいレコードは残っていないだろうなぁと思いきや、そこで見つけたのがこの「Uボート」のオリジナルサントラ盤です。サントラとはまったく違うコーナーで発見。しめしめ(笑)。


本家本元のドイツ盤です。ただしこの「Uボート」のレコードは特に珍しく、手に入り難いというわけではありません。渋谷のレコファンあたりでもいつも¥800程度で並んでいます。常々、もうちょっと安くなったら欲しいなぁと思っていましたので、今回ようやく手に入れることができたという次第です。レコードのコンディションは“A”。レコードジャケットの一部に裂け目があるということで、通常だと¥840。これが¥100なり。



「Uボート」といえば、とにもかくにもこの予告編にも登場している、SideAの4曲目の♪「U 96」。めちゃめちゃ燃えます(笑)。当時「水曜スペシャル 川口浩探検隊シリーズ」でも頻繁に使われていました。SideAの2曲目、メインテーマの♪「Das Boot」はぐっと重い雰囲気ですが、この曲に軽快なアレンジが施されたSideBの8曲目♪「Ruckzug 」、SideAの8曲目♪「Angriff」は疾走感溢れる名スコアです。今聴いても、グっとくるいいサントラです。

Das Boot: Original FilmmusikDas Boot: Original Filmmusik
(2000/03/13)
Klaus Doldinger

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この「Uボート」の音楽を初めて知ったのも、やっぱり関光夫さんの番組だったなぁ。
テーマ映画音楽 ジャンル映画

「時をかける少女」


物語の主な舞台となっているのは春。なんですが、夏になると必ず想い出す、観たくなるのがこの「時をかける少女」(1983)です。ジャケ帯の内側にある映画の広告を見ると“7月16日公開”となっていますから、まさにちょうど今と同じ時期のロードショー公開だったわけですね。



愛の予感のジュブナイル(笑)。ご存知、大林宣彦監督による尾道三部作の2作目です。映画館で初めて観た時にはとにかくエンドクレジットのアイデアにびっくり、併映作品だった「探偵物語」を挟んで、続けてもう一度観てしまったという思い出の作品です。松任谷由実の作詞・作曲、知世ちゃんの唄うB面1曲目の♪「時をかける少女」は当時の大ヒット曲となりました。


劇中の音楽は夫君でもある松任谷正隆が担当。氏の代表作といっても過言ではない、叙情的なとてもいいスコアに仕上がっています。もちろん、劇中に登場する尾道の風景にはどんぴしゃのサントラ盤なんですが、劇場で公開された頃はちょうど京都の大学に通っていた時期でしたので、A面2曲目♪「時の子守唄」5曲目「ふれあい」B面5曲目♪「いつかどこかで・・・」あたりを聴くと、夕暮れ時の上賀茂の古い町並みや夏の鴨川べりの風景が今でも目に浮かびます。

時をかける少女 デジタル・リマスター版 [DVD]時をかける少女 デジタル・リマスター版 [DVD]
(2011/06/24)
原田知世 高柳良一 他

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その後、同じく大林宣彦監督の新・尾道三部作のうちの一本で「あした」(1995)という作品がありますが、この映画の主題歌♪「あした」を唄っていたのが、これまた原田知世ちゃん。実は当時、ちょっとした縁があって、この曲のミュージックビデオを演出しました。

あした デラックス版 [DVD]あした デラックス版 [DVD]
(2001/07/25)
高橋かおり、林泰文 他

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長野県の山奥にある、とても綺麗な小さな湖でロケをして、作品が完成したので大林監督にも見て頂こうということになって、レコード会社のスタッフと出向いたのが、なんと「時をかける少女」をリバイバルで上映しているという映画館の楽屋。(その日、監督は舞台挨拶のために映画館に来場されていたのです)大林監督からも「ずいぶん知世ちゃんを色っぽく撮りましたね」というお言葉を頂いたのですが、しかしなによりその時は、楽屋の方にも上映中の「時かけ」の映画の音がずっと漏れ聞こえていたので、大学時代の映画館での記憶がフラッシュバック、それがなんとも奇妙な感じなのでした。この♪「あした」のクリップのなかには、湖に沈んだ古い柱時計をイメージショットとして登場させたりもしているんですが、これはもう完璧に個人的な「時かけ」へのオマージュです。あのビデオ、どこかに残っているのかな・・・。
テーマ映画音楽 ジャンル映画

真夏のロケ地探訪 

いつかは行ってみたい!とずっと思っていた、或る映画のロケ地を訪ねてきました。



何の映画に登場した場所だか、わかりますか?「翔んだカップル」で薬師丸ひろ子が自転車で駆け下りた?


場所は、東京都の世田谷区にある岡本です。調べてみると、ウチからだと電車と徒歩で約1時間。でもきっと迷って、歩きながらウロウロするんだろうなぁと思ったので、どうせだったらということで自転車で出掛けました。炎天下の元、えっちらおっちらと約50分。目指すは岡本一丁目にある、「聖ドミニコ学園」です。



映画のロケに使われたこの坂は、聖ドミニコ学園の裏手にあたります。(上の地図でいうと六之橋のすぐそば)これまで、お目当ての場所は東宝撮影所の近所にあると聞いていたので、小田急線の成城学園駅に近いところにあるのかと思っていたのですが、最寄の駅は東急東横線の用賀駅になります。駅から徒歩約20分。でもこの写真でも・・・きっとどの映画の舞台なのかはわかりませんね。



では、これならどうだ(笑)。



正解は、「病院坂の首縊りの家」の“病院坂”なのでした。映画では、おそらく道の真ん中にクレーンかイントレを組んでカメラの高さを稼いで撮影しているはずですので、似たようなアングルでも同じ画角にはなりませんが、雰囲気は伝わりますよね?映画がロケされた時には坂の路面はコンクリートでしたので、今と昔では印象はかなり違います。(季節もまったく違いますしね)劇中写真の向かって右手、手前にある土手と草むらは、今は聖ドミニコ学園のグランドの裏手側になっています。同じく向かって左手の草むらには、この坂が“病院坂”と呼ばれるきっかけとなった法眼病院の廃屋がここにあるという設定でしたが、現在は聖ドミニコ学園の幼稚園になっていました。

20110711 003

坂の途中、右手にある白い壁の建物は映画にも登場しているので現地で確認してみると、ここも同じく聖ドミニコ学園の、これは修道院でした。実はこの修道院の向かい側に、坂の途中で左に入れる小道があります。しかし劇中では病院坂が長い一本の坂道に見えるように、若干カメラを右側に振って、この小道があることを巧く隠していたわけですね。映画ではまったく気づきませんでした。



病院坂を登りきったところの風景です。今回、この病院坂の情報を提供してくださったのは、「金田一耕助博物館」の“金田一耕助勉強家”こと、木魚庵さんでした。ありがとうございました。せっかくですので、感慨にふけりながらこの坂の周りをゆっくりと散策したかったのですが、ところが“聖ドミニコ学園”という名前からもお判りのように、この聖ドミニコ学園は女子校なんですね。こんなところで、デジカメを持って汗だくになったおぢさんが自転車に乗ってウロウロしていたら、ろくなことは起こらないような気がしましたので(笑)、とっとと帰ってきました。

病院坂の首縊りの家 [DVD]病院坂の首縊りの家 [DVD]
(2004/05/28)
あおい輝彦、加藤武 他

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このDVDのジャケットにも“病院坂”がデザインされています。ロケ地といえばその昔、「犬神家の一族」に登場していた湖、青木湖には足を運んだことがありましたので、次はやっぱり「悪魔の手毬唄」のエンディングの舞台となった“総社駅”に行ってみたいですね。
テーマ日本映画 ジャンル映画

♪「Leading Me Back To You」

これは数ヶ月前に、渋谷のディスクユニオンで手に入れていた一枚です。



ジャケットにはでかでかと“SAMPLE”とデザインされていますが、サンプル版ではありません。ジョー・サンプルのアルバム、「スペルバウンド」(1989)の米国盤です。(この頃はもうたぶん国内版のレコードはリリースされていなかったんじゃないかと思います)プロデュースはトミー・リピューマ、エンジニアはアル・シュミット。駄盤であるわけがありません。ところが、このあたりのジャンルのレコードはどうもディスクユニオン系列ではいつも冷遇されているようで、確か¥200ほどでした。いいアルバムなのになぁ。


このアルバムの中でも必殺必聴の一曲が、A面5曲目の♪「Leading Me Back To You」。ヴォーカルにマイケル・フランクスを迎え、ベースはマーカス・ミラー、ドラムスにオマー・ハキム。ピアノとシンセはもちろんジョー・サンプル。マイケル・フランクスの甘い声と心地の良いスピード感、ヴォーカルと掛け合うエレピのオカズがもう絶品です。間奏のピアノのアドリブ・ソロもいい。遅れてやってきたAORの名曲、というよりも、まるで“AORのお手本”のような曲です。

SpellboundSpellbound
(1989/03/24)
Joe Sample

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アルバムがリリースされた1989年といえば、ちょうど東京ではJ-WAVEが開局した頃。当時この♪「Leading Me Back To You」を、もうアホみたいに繰り返して流していました。初めてラジオで聴いた時、すぐに曲名を局に問い合わせて、そのまま六本木のWAVEまでCDを買いに走った思い出の一曲です。もちろんウチでは今でもヘビロナンバーですし、マイケル・フランクスの隠れた代表曲だと思います。
テーマ洋楽 ジャンル音楽

「BLUE MOON」

下北沢のレコファンで見つけたレコードです。いつもなら¥380のところを、¥200オフで¥180なり。



「BLUE MOON」というタイトルのオムニバス盤です。なんだか意味ありげなこのジャケットのイメージだと、ベッドサイドミュージックといった雰囲気ですが、どちらかというと夜のドライブ・ミュージック向きにまとめられています。


レーベル面にもプリントされているように、これは西ドイツ製です。(東西ドイツ統一の前ですね)シャーデーやヴィクター・ラズロをはじめ、マット・ビアンコやスタイル・カウンシルなども収録。おそらく1986年頃のリリースだと思います。AORはもう古い、かといってスムース・ジャズという言葉はまだ生まれていない、このあたりの“ちょっとジャジーでお洒落なアダルト・コンテンポラリー”はその頃、“クワイエット・ストーム”なんて呼ばれていました。あまりメジャーではないながらもなかなかの名曲、ドゥーブルの♪「キャプテン・オブ・ハー・ハート」(1986)がフォローされているのがウチとしてはポイントが高い。他にもスタン・ゲッツ&アストラッド・ジルベルトによるスタンダード、♪「イパネマの娘」♪「コルコヴァード」など、涼げな風を運んでくれる一枚です。

Ultimate Collection: DeluxeUltimate Collection: Deluxe
(2011/05/17)
Sade

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テーマ音楽のある生活 ジャンル音楽

復刻!「悪魔の手毬唄」

待ちに待った「悪魔の手毬唄」の復刻版CDが手に入りました。



後ろにあるのがLPレコード盤。手前がCD盤です。今回もジャケットと帯が忠実に再現されています。


こうやってアップで撮ると、もうレコードと見分けがつかないですね。レコード盤では“音楽:村井邦彦”の下には黒いシールが貼られて、“シンセサイザー演奏:深町純”のクレジットが消されていましたが、このCD盤ではそこまで再現・・・されているということはさすがになく(笑)、最初から黒ベタになっています。手毬を手にした童女の着物の色の発色など、オリジナル版のレコードジャケットと色味がしっかり合っていますので、見た目以上に印刷などにも手間暇がかけられているんだと思います。


お!ジャケ帯の解説によると、♪「仙人峠」は“金田一のテーマ”という解釈でOKらしい(笑)。中央の画像、「獄門島」と同じく、シングルレコードのジャケットのレプリカがオマケとして入っています。音源はもちろん、最新のリマスタリング版。今回の追加収録曲は4曲です。(1)劇場用の予告篇で使われていた、ムード歌謡風の♪「鬼首村手毬唄」。(2)&(3)は深町純が演奏していると思われる、シンセによる音源。これは劇中でも未使用ですが、漏斗を咥えさせられて滝壷に沈められた由良の泰子を歌名雄くんが駆け寄って抱えあげるシーンで流れていた曲に似ています。曲というよりもME(ミュージック・エフェクト)っぽいトーンです。(4)これもまた深町純が演奏したと思われるシンセ版の♪「哀しみのバラード」。ちょっとデモver.みたいな雰囲気。この「悪魔の手毬唄」も、おそらく年末までには“総劇伴集”が追ってリリースされることになっていますので、追加収録曲については少々“出し惜しみ感”が無きにしも非ず、という感じかな。いや、ここはアルバムの収録曲のダブりを極力なくそうという意図があるのだ、と解釈しておこう(笑)。

悪魔の手毬唄 オリジナル・サウンドトラック盤(紙ジャケット)悪魔の手毬唄
オリジナル・サウンドトラック盤(紙ジャケット)

(2011/07/06)
サントラ

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ウチのこのブログ、CDのリリース元の「富士キネマ」(ディスクユニオン)だけでなく、今回のCD復刻化にあたって協力をされている「金田一耕助博物館」の“金田一耕助勉強家”こと木魚庵さんをはじめ、関係スタッフの方も読んでくださっているようです。同じ金田一シリーズファンとして嬉しいですね。そんな状況の中でこれは書いていいのかどうなのかはわからないのですが・・・書いてしまおう。今回のこの復刻版CDの企画、先に製作・劇場公開された「悪魔の手毬唄」ではなく、なぜ「獄門島」のリリースが第一弾として選ばれたのか。



実はこの東宝版金田一耕助シリーズのオリジナルサントラ盤のなかで、これまで最も売れている作品が「獄門島」なんだそうです。(「悪魔の手毬唄」派としてはちょっと意外!)なので、今まで一番売れている作品のCDをまずは復刻版としてリリースしてみた時に、どれだけ支持されるのか、それをこれから他の作品のリリースを考える上でのひとつの目安にしようという狙いがあったようです。とにもかくにもこの復刻版CD企画、「悪魔の手毬唄 総劇伴集」のリリースまでなんとか無事に辿り着いて欲しい、今はひたすらそう願うばかりです。これは邦画サントラ史にも残る大切なプロジェクトだと言っていい。



さぁ次は「女王蜂」です♪
テーマ映画音楽 ジャンル映画

「ジョーズ」&「1941」

日曜日。昼過ぎから自転車に乗って、中野~下北沢~新宿の中古レコードショップをいつもよりも時間をかけてじっくりと巡るものの、これといった収穫はなし。たまにはこういうこともあります。というわけで、今日は以前手に入れていたレコードをご紹介しましょう。「ポップス・イン・スペイス」繋がりで、ジョン・ウィリアムズのアルバムです。


「ジョーズ」(1975)です。親に連れられて映画館で観て、サントラのシングル盤を初めて自分のお小遣いで買って、初めて映画音楽というものを意識した、最初の作品です。10歳の時ですね(笑)。


そしてこちらは「1941」(1979)。帯の惹句を、前回のブログでご紹介した関光夫さんが書かれています。

ジョン・ウィリアムズ・グレイテスト・ヒッツ 1969-1999ジョン・ウィリアムズ・グレイテスト・ヒッツ 1969-1999
(2008/11/19)
ジョン・ウィリアムズ

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テーマ映画音楽 ジャンル映画

土曜の午後と映画音楽

まだ中学生や高校生だった頃。土曜日は学校から昼過ぎに帰ると、1時からの「コーセー化粧品 歌謡ベストテン」、そして2時からの「ダイヤトーン ポップスベストテン」をFM放送でチェックするというのがお決まりのコースでした。その後、手持ちの映画音楽のレコードをなんとなく聴きながら、のんびりと過ごす時間が好きでした。だから今でも土曜日になると、いつもよりもゆっくりと映画音楽を聴いていたい気分になります。


1980年前後の映画音楽のヘビロ盤といえば、やはりジョン・ウィリアムズ。このレコードは彼がボストン・ポップス・オーケストラ(ボストン交響楽団)の常任指揮者となって、初めてレコーディングされたアルバムです。ウィリアムズ自身がスコアを担当したSF映画のカバーアルバム。いわゆる自作自演集の「ポップス・イン・スペイス」(1980)です。ちょうど「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」が公開された頃ですね。演奏はさすがにオリジナルサントラ盤の醸し出す雄大さには及ばず、少々小ぶりな印象もありますが、きびきびとエネルギッシュ。現在はCDも廃盤になっているようです。

ポップス・イン・スペイスポップス・イン・スペイス
(2002/08/28)
ボストン・ポップス

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「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「帝国の逆襲」は、いずれも初夏から夏休みにかけて劇場公開されていた作品ですので、今のこの季節になると、なんとなぁく耳にしたくなります。記憶の中では「土曜日の午後」「ジョン・ウィリアムズ」「夏」がパックになっている(笑)。このレコードも¥100なり。渋谷のレコファンで見つけた懐かしい一枚でした。



そして土曜日といえば、“土曜の夜の訪問者”こと関光夫さんがパーソナリティーをつとめるNHK‐FM放送の「夜のスクリーンミュージック」で〆る、という流れになるわけですね。オープニングとクロージングに流れているのはヘンリー・マンシーニ・オーケストラの♪「Greatset Gift」です。
テーマ映画音楽 ジャンル映画

♪「金田一耕助のテーマ」考

さて、“映画のなかのシリーズ作品”と言えば、そのシリーズを音楽で表現する“テーマ曲”というものが存在することが多いのは、映画ファンの方々ならばよくご存知だと思います。パッと思いつく有名なところでは♪「ジェームズ・ボンドのテーマ」や♪「スター・ウォーズのテーマ」あたりはその代表格でしょうし、邦画でも♪「男はつらいよ」なども、シリーズ作品ならではのテーマ曲と言えるでしょう。ところが同じシリーズものでも、あの「金田一耕助シリーズ」には、共通したテーマ曲、毎回ここぞというところで使われる♪「金田一耕助のテーマ」と呼べるような曲が実は存在していません。もちろん、当初はシリーズとして作を重ねていくという予定ではなかったという製作上の事情があるにせよ、最終的には5つも作品が作られながら、この曲を聴けば「金田一さん!」と思わず声をかけたくなるようなテーマ曲がない、というのは少々寂しい気もします。

悪魔の調べ~ミステリー映画の世界~ 金田一耕助映画ベストセレクション悪魔の調べ~ミステリー映画の世界~ 金田一耕助映画ベストセレクション
(1996/01/20)
サントラ

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シリーズを横断するような共通した“金田一耕助のテーマ”は無いものの、しかしどの作品にも“金田一耕助のテーマ的”なものは間違いなくあります。「あぁ、これはいかにも金田一さんらしい雰囲気の曲だなぁ」と音楽に耳を傾けながら、映画を観るというのもまた楽しい。というわけで、この「金田一耕助シリーズ:東宝版」に登場している“金田一耕助のテーマ”なるものにフォーカスをあてて、ちょっと作品ごとに探ってみました。


「犬神家の一族」(音楽:大野雄二)
那須市。金田一耕助こと金田一さんが、スクリーンにその姿を初めて見せるファースト・シーン。坂口良子扮する那須ホテルの女中、おはるさんと出会うまでのこのシークエンスで、“金田一耕助のテーマ”的な劇伴が登場します。サントラ盤に収録された曲で言うと♪「怨念」の中盤あたり。履き古されてちびた下駄を(おそらく)ぱこぱこと鳴らして、大きなトランクを携えながら歩いてくる金田一さんの姿に、軽快な音楽のテンポがとてもマッチしています。この曲はその後、金田一さんが橘警察署長と柏屋でばったり出くわすシーンや、町の食堂でおはるさんにうどんをご馳走するシーンでも流れていて、石坂浩二ならではのモダンで飄々とした金田一さんのキャラクターを巧く表現しています。また他の曲では、那須ホテルで宿帳に「金田一耕助」と名前を記すシーンに流れた♪「仮面」も朴訥と同時にクールな印象で、どことなく“金田一耕助のテーマ”の雰囲気がありました。


「悪魔の手毬唄」(音楽:村井邦彦)
「やぁ!今お帰りかなぁ!」と、亀の湯の歌名雄くんに声をかけられるも、ブレーキの壊れた自転車で坂道を疾走しながら、必死の形相で登場する金田一さん。ここではサントラ盤の♪「ある日の鬼首村」のワンフレーズがME(ミュージック・エフェクト)的に使われていますが、この曲の別アレンジ版である♪「仙人峠」。この曲がこの作品の“金田一耕助のテーマ”でしょう。磯川警部から20年前の事件解明の依頼を受けた金田一さんが、総社の町で井筒屋を営むおいとさんのところへ向かって鬼首村を歩いていくシーンで使われていました。(しかし長閑なその曲調も、仙人峠ですれ違うおはんさんの姿で不気味に暗転します)またこの曲は、金田一さんが登場しないシーンでもたびたび使われており、“鬼首村のテーマ”のような意味合いも持っていました。


「獄門島」(音楽:田辺信一)
「犬神家の一族」「悪魔の手毬唄」でお馴染みになった、古い大きなトランクを携えてまたまた金田一さんが登場。場所は岡山県の笠岡市。友人の雨宮からの依頼を受け、獄門島へ渡るために連絡船のある波止場を探す金田一さんの姿から映画は始まります。シリーズも3作目になって、このシークエンスでようやく、その名もずばり♪「金田一耕助のテーマ」というタイトルの曲が劇伴として登場します。金田一さんのキャラクターを感じさせる爽やかなトーンであると同時に、作品の舞台となる季節や土地柄とも相俟って、どことなく夏っぽく、潮の香りも似合う一曲です。サントラ盤ではこの曲の別アレンジver.の♪「夏の朝」の方が劇中の雰囲気にぴったりですね。また映画の中盤、ここでも坂口良子扮する床屋の娘、お七ちゃんと祠の前で出会うシークエンスでも同じくこの曲が使われていて、陰惨な連続殺人事件の謎解きのなかにあって一服の清涼剤になっています。


「女王蜂」(音楽:田辺信一)
オープニングタイトルが明けた後、月琴の里でバスを降りる金田一さん。急いで向かうのは大道寺家。そこへたまたま通りかかったリアカーに運良く乗せてもらったはいいものの、酷い道のりの上に、挙げ句の果てには畦道の水溜まりに突っ込んでしまう始末で・・・。今回はここで♪「ある日の金田一耕助」という曲が使われます。しかし、シーンの雰囲気に合わせたコメディ色の強いテイストで、あまりこれまでのような“金田一耕助のテーマ”という趣ではありません。その後、宿を探してひとり歩くシーンや、神尾先生から受け取ったアルバムを持って夜道を歩くシーンも劇中には登場しますが、しかしこの時に流れる曲も、どちらかというとシーンの情景に沿ったトーンになっているように感じます。総じて金田一さんの存在が、これまでになく作品と距離が置かれている。演出として、音楽にもそういったところが意図されているのかもしれません。


「病院坂の首縊りの家」(音楽:田辺信一)
アメリカへ向かうことにした金田一さんは、パスポート用の写真を撮るために、老推理作家こと横溝正史から教えて貰った創業明治二十五年という本條写真館へと足を運びます。その道すがら、とても急な坂道を金田一さんは下っていきますが、写真館の若主人曰く、いつの頃からかその坂に付いた呼び名が病院坂。このシークエンスで劇伴として流れるのが、サントラ盤の♪「坂のある風景」です。この曲はアレンジを施されて、その後も劇中の随所で登場。タイトルバックに始まり、金田一さんが自分の出生地である東北のことや自らの生い立ちについて草刈正男扮する黙太郎くんに語るシーンや、南部風鈴の謎を追って、独り岩手を訊ね歩くシーン、そしてアメリカへ旅立ったあとのエンディングにも流れることになりますので、シリーズの最後を飾るに相応しい、まさに“金田一耕助のテーマ”の集大成的な存在として強く印象に残ります。

作品の舞台、そして音楽の担当者は違えども、各作品に登場している“金田一耕助のテーマ”の持つそれぞれの味わいが、シリーズものとしての統一性を思いのほか持たせている。いまいちどこの“金田一耕助のテーマ”に思いを巡らせながら、シリーズを再見してみるのも面白いかも知れません。

金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX金田一耕助の事件匣 市川崑×石坂浩二 劇場版・金田一耕助シリーズ DVD-BOX
(2006/11/23)
石坂浩二 他

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テーマ映画音楽 ジャンル映画
シネスコ

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