再び、ALTEC考。

昨年の秋の引っ越しを機に、ALTEC A7-500-8からリプレイスした同じくALTEC製の600B

altec 600b

新シアター最大の懸案だった設置スペースの問題をクリアし、今ではウチのサウンドシステムの中核を担っています。“JBL”ことジェームズ・バロー・ランシングもその誕生に関わったとされる、フルレンジユニットの600B。ステレオサウンド社「管球王国」のvol.43、2007年冬号で取り上げられていた特集記事のキャッチコピーから引用してみると、「さまざまな音楽に対応でき、しかも心ゆくまで音楽が楽しめる。本当に素晴らしいユニットだ」ということになるわけですが、この意見にはまったく同感。それまでのA7のように、野太くガッツのある音ではないものの、いかにもアメリカが豊かで幸福だった時代のスピーカーだなぁといった趣で、本当に心地の良い、いわゆる「美音」を奏でています。これはレコードの再生しかり、また映画の再生でもしかり。例えばここのところ毎日聴いているCTIレーベルの音楽もそうですし、先日もWOWOWでオンエアチェックした岩井俊二監督の「Love Letter」を観ていると、これまでREMEDIOSの音楽はこんなにも美しく、ふわりとストリングスが響いていただろうか?と、新たな魅力に感心させられていたところです。


ただ、これは少々贅沢な悩みなのだけれど、メリハリがあって活きは良いものの、いかんせんちょっとばかし美し過ぎる。日頃から小さな編成の室内楽ばかりをメインに聴いているわけではないし、ウチではもっとやんちゃでもいいのだ。また、先の「管球王国」での記事では“それほどワイドレンジではない”と篠田さんのインプレッションにあるのですが、音の好みで言うと、いささか高音が伸びすぎているんじゃないかというくらいの印象もある。ウチではそんなに聴こえていなくてもいいのだ。ただし、低域は幾分軽く感じられるし、そこはもっとゴツッとしていて欲しい。というわけで、これまでもスピーカーセッティングをあれこれと詰めたり、以前から使っていた同じWestern Electricのスピーカーケーブルでも種類を変えてみたりと、出来る範囲内でのトライはしてきたのですが、そろそろ限界を感じていた・・・今日この頃なのでした。

そんなウツウツたる気持ちを抱えながら、例によって別冊ステレオサウンド「ALTEC」を暇さえあれば読み耽っていると、日に日に“せめて今のような12インチ(30cm)口径じゃなく、15インチ(38cm)のユニットを使わなきゃいかんなぁ・・・”という気分になってきた。38cmと言えば、A7のウーファーユニットと同じ口径だ。でも、今度はもっと小さな箱のエンクロージャーで組めば、今の六畳間シアターでも充分に入る。



というわけで 15inch UNIT STRIKES BACK! 近いうちに“第3のALTEC”がウチにやってきます。
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