アナモフィックレンズ あり?なし?



プロジェクター周りの掃除がてら実験です。ちょっとアナモフィックレンズを外して映写してみましょう。



アナモフィックレンズなしで、プロジェクターのズームを使ってシネスコスクリーンいっぱいに映写。



次に、いつものようにアナモフィックレンズを装着してセッティングをやり直して映写。アナモレンズあり、となし。2つのパターンの絵を見比べてみると、若干ですがアナモレンズを使った方がスクリーンの両端のフォーカスが甘くなっているのがわかります。ここをいかにセッティングでフォーカスを合わせこんでいくか、なかなかに時間もかかるし、タイヘン。でもウチではそれほど躍起になって追いこんではいません。かつてシネラマやD-150といった大湾曲スクリーンで映画を見た時の印象で言うと、左右の絵の甘さも「まぁこんなもんだった」からです。


■マウスオフ:【アナモレンズあり】 ■マウスオン:【アナモレンズなし】

フォーカスパターンを映写してみると、アナモレンズがない場合はキリッと引き締まっているように見えます。そうなのです。実はアナモフィックレンズが無くても、シネスコ&カーブドスクリーンに映写をするとフォーカスが全面に渡ってきっちりと合うのです。「フォーカスをスクリーンの中央に合せているのに、なぜ湾曲している両端にもフォーカスが合うのか」。なんだか不思議なんですけどね。どうやらプロジェクターの許容範囲内というのか、厳密には微妙にフォーカスがずれているのかもしれませんが、“実用上”はまったく問題のないレベルでフォーカスが合っているように見えます。カーブド&アナモフィックシステムは「やってみなけりゃわからない」のがいちいちなにかとメンドーでもあり、面白くもある世界なのです。



そもそもアナモレンズを使うと、通常は16:9サイズのスクリーンで、上下に描写している“黒帯”のための画素をすべてシネスコサイズの画面のために使うことで、絵の密度が向上し、コントラストもアップするというクオリティ面でのメリットがあります。ただ、正直なところ今回のテストの結果を見ると、いまやアナモレンズの有り無しによる絵のクオリティ差は思いのほか大きくはないのかも、と感じました。プロジェクター単体でも十分にいい絵が出ている。



考えてみれば、アナモフィックレンズとカーブドスクリーンの組み合わせが国内で初めて提案された頃から既に6年ほどが経ちます。その間にプロジェクターの性能も大幅にアップし、(オーディオビジュアルの世界で6年というのはかなり大きい!)プロジェクター単体でも十分なコントラスト、密度感のある絵が得られるようになりました。いまウチで使っているのはビクター機のDLA-X9ですので、特にその傾向も顕著なのだと思います。



では、今あえてアナモフィックレンズを入れるメリットとは? それはやはり、絵が立体的になり、奥行き感をより感じられることと、物理的にレンズがプラスされることで、絵のなかで被写体が動く、カメラが動く、その両者が動く、『ジョーズ』のこのシークエンスなどでは、絵に独特の躍動感が生まれて往年の映画館で観た映画らしい雰囲気になる。映画ファンとしてはここになんとも抗いがたい魅力を感じるわけです。



たとえば『スター・ウォーズ』のオープニングシークエンス。スクリーンをなめながら頭上を通過していくスターデストロイヤーの滞空時間が、平面スクリーンに映写した時よりも長く感じられる。シネラマよろしく、これもカーブドスクリーン+アナモフィックレンズによって生まれる効果です。



ウチのスクリーンはエリートスクリーンのリュネットシリーズのCurve 235-100W。シネスコ&カーブドタイプの100インチサイズ。当初は85インチのCurve 235-85Wからのスタートでしたが、半年余りでよりサイズの大きな現行のスクリーンにリプレイスしました。既製品だと96インチと103インチ、100インチのスクリーンはラインナップに入っていませんので特注品になります。


「リュネット」シリーズで使われている「シネホワイト」と呼ばれる生地のスクリーンゲインは1.1。エリートスクリーンジャパンに問い合わせればサンプル生地を送って貰えますので、試しにチェックされてみてはいかがでしょう。色数の多いハリウッド作品がお好きなホームシネマ派にはお薦めです。って言い続けてそろそろ2年が経つぞ。でもまだまだマイナーなんですよねぇ(笑)。



結論。アナモフィックレンズなしでカーブド&シネスコシステムを組むのは、今ならあり!
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