フェデリコ・フェリーニ監督 『道』 ブルーレイ盤



フェデリコ・フェリーニ監督の不朽の名作『道』(1954)。ブルーレイ盤がひと足早く到着しました。



本国イタリアに保管されているオリジナル・ネガは門外不出のため、長らく日本国内に遺されていたインター・ネガがマスターに使われています。ライナーノーツによると制作担当者曰く、かなり酷い状態のフィルムだったようで、約3か月をかけてイマジカで徹底的にレストア。松竹の小津安二郎監督作品を手掛けたスタッフもフィルムの修復に参画し、ん?いいマスターが残ってたんだよね?と見紛うほどに、経年劣化してしまった面影はブルーレイ盤ではほぼ無くなっていると思います。



画角は1.33:1のスタンダードサイズ。D-ILAプロジェクター JVC DLA-X9のパラメーターは【画質モード】を【フィルム】、【カラープロファイル】は【フィルム1】に設定。最暗部の黒が浮いてしまわないように明るさのボリュームに気を配り、またハイ部分が白く飛び過ぎない程度に強いコントラスト感をキープするのが上映の際のコツ。





黒も比較的全編を通して安定していますし、階調も広い。コントラストも充分。ほどほどに精細感をキープしつつ、フィルムルックでグレインの見え方もちょうどいい塩梅。デイシーンでややハイキ―気味かな、ナイトシーンでやや甘めかな、というカットがいくつか気になったくらいで(重箱の隅系です)カラコレにも手を掛けたことはよく伝わってきます。レストアの難所、オプチカルショットも丁寧に追い込まれていることが見て取れました。





音のレストアも素晴らしい。ノイズ感が感じられないのは言うに及ばず、ニーノ・ロータのスコア、弦楽器系の繊細な音までしっかり掘り起こされていて、絵とのバランスもいい。最近、仕事モードでチェックしたモノクロ作品を思い出してみると、ギョッ!となった『やさしく愛して』(1956)ほどではないにしろ、『第三の男』(1949)よりも好印象。制作者レベルでは“そこ もうちょっとなんとかしたかったのよ”という部分も残されているのはわかりますが、同じ年の『七人の侍』(1954)のブルーレイ盤のクオリティを思い起こすと立派に健闘していると思います。




「こんな小石でも、なにかの役に立ってるんだよ」。ジェルソミーナとザンパノの姿をレストア版のハイビジョン映像でいまいちど確かめてみて下さい。これが世界で初めてのブルーレイ化。フェリーニファンにはお薦めの一枚です。

道 Blu-ray道 Blu-ray
(2014/03/22)
ジュリエッタ・マシーナ、アンソニー・クイン 他

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